こんにちは☀️
今月、アニ研では本録音や忘年会、クリスマス着色会など多くのイベントがありました。みなさん、良いお年を!
そんな感じで今月は4人のアニ研会員が記事を投稿してくれました。
「回顧録:私のアニ研一年目①(2022年度)」
ズザァッ!!!(拳を突き出す音)
こんにちは、びこいどです。
さて、年の瀬ということでアニ研会員として3度目の年越しを迎えようとしています。私は現在活動に参加している現役会員の中では最も古株で、影凪の監督をさせていただき現在は作画や背景を担当しています。会の古老として普段はデカい顔をしてふんぞり返っているのですが、先の私のサークル生活もそう長くはないということで最近はよくこの会に入ってきたばかりのことを思い出したりします。ということで今回はプライバシーとコンプライアンスに気を配りながら私のサークル一年目を回顧してみることとします。
私が入会したのは2022年の4月でした。浪人のときから続けていたアニメーション制作と絵が描くにあたって、ノウハウや備品、人的資源の恩恵があればよいなと思い入会することにしました。しかしあのときはまだコロナの影響が顕在で、アニ研も大きな打撃を受けていました。対面での活動は行っておらず制作も停滞していて週に2度、zoomにて無い進捗を報告してから世間話するだけの会となっていました。積極的に参加していた会員は3、4人程度で、新入会員も2週間以上定着したのは私を含めて3人程度でした。オンラインという環境下におけるコミュケーション不足と、進まない進捗によるモチベーション低下によって当時の制作作品のマイワードの進行は泥沼化していて、新入生に仕事を割り振ることすらできない状態でした。さすがにやることがなさすぎたので自分から提案して作品のポスターを描くことにしました。あとは絵がうまくなりたかったので、オンラインでの例会中はいつもクロッキーをしていました。期待していたアニメーションの制作は全くできませんでしたが、元々積極的に人と関わるタイプでない自分にとっては週2度絵を描く練習をしながら人の世間話を聞くのは案外悪くなく、習慣として定着していきました。
そんな調子だったので当然6月の楡陵祭に制作作品は間に合わず、過去作品とマイワードの予告編上映をすることになりました。自分は作品のポスター3枚としりとりアニメ(冒頭の課題を殴る男)を描き上げて、当日の会場設営や運営の手伝いをしていました。
拙い出来のポスターですが、当時の会長に無理を言って特大のA0ポスターに印刷してもらいました。祭り当日に上映された作品のほとんどは正直、当時の自分にとっては特に思い入れのあるものではありませんでしたが当時の自分は純粋だったので広い教室の電気を消して、大きなスピーカーとプロジェクター、スクリーンを使って上映するのは少しわくわくしましたし、上映後にお客さんから拍手をもらえるのはなんだか嬉しかったことを覚えています。こうした経験の他にも祭りで得たものがいくつかあって、その一つが初めてサークル会館に行ったことです。正直それまではアニ研の制作における設備などの環境については全く期待していませんでしたが、いざ部室に行ってみるとデカいスピーカーにプロジェクターや紙の原画を描くためのトレス台やタッピング、作画、背景などについての本、実際の商業アニメに使われた生原画などなど個人でそろえるにはハードルの高いものが揃っていました。また、過去の作品を見てOBさんとお会いすることができたことで、以前のアニ研では真摯に作品作りに励み、それに大学生という貴重な時間を注いでいた酔狂な人たちが確かにいたのだという気づきを得ることができました。この楡陵祭を経て、それまでマンネリ気味になっていたサークルの中でもあたらしい風が吹き始め、新しい作品をこれからつくっていこうとする希望が芽生えたように思います。実際に新しい作品を作っていくことになるのですが、それは希望でもあると同時に暗黒への道でもありました。(次号へ続く)
「フィルム」
作品制作で着色と撮影をやっています、ひめしゃらです。今回は制作の話ではなくどちらかというとアニ研についての話しです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、HALは(記録上)今年50周年を迎えた息の長いサークルです。その結果として会のロッカー(倉庫)にはこれまでに残されてきたものが雑多に詰め込まれています。
中身の詳しい話はまたおいおいできたらな、という事で今回はその中でもフィルムの話です。
さて、
今年の楡陵祭ではその8ミリフィルム映写機を動態展示しましたが、今そのフィルムをデジタル化するべく動いています。
とはいえ、ロッカーに放り込まれていたフィルム全てやるにはお金も時間もないので、そこから作品(っぽいもの)を選んでデジタル化したいと考えています。
フィルムの中にはホームビデオかな?みたいな当時の会員たちの姿を写したものもありますがあって、選ぶときの基準が比較的設定しやすいことから、明らかに作品に見えるものが優先されました。そういいうものの方が逆に貴重な資料な気もしますがそこはそれまずは作品からとなりました。(とはいえ悩みの種は尽きず... これから少し金策になるんですかね...大学のサークル支援制度とかあるのかしら?)
デジタル化にあたっては白石にある札幌映像機材博物館の山本館長ご協力いただいて、いろいろと相談に乗って頂きながら諸々の作業を行なっています。
山本館長は楡陵祭で展示した映写機の修理でもお世話になりました。こちらの博物館は山本館長個人の博物館で、こじんまりとしながらも膨大な過去の撮影機材が展示されており、機械系も好きな人間としてはとてもワクワクします。3年ほど前から登別から白石の方に場所を移して活動されているそうです。
(閑話休題)
作業の方は、8ミリの方は作品の選定が終わっているのですが、後から知った16ミリの方は大量の100フィート缶に詰まったフィルムの中身の確認からスタートです。その上リストを作って一本化してと作業が山積み...。
デジタル化が終わりデータとして帰ってきても、作品整理やタイトル等の追加といった編集作業が待っていると思うとちょっと気が遠くなりますが、来年の楡陵祭での上映を目指してやっていきます。
ゆくゆくは円盤として頒布できたらいいなとか。(OBOG以外で誰が欲しがるんだ...?)
ということで、フィルムのデジタル化そして過去作の上映目指して進んでいますよというお話でした。また進展があればこのブログやTwitterで紹介でたらと思います。ノシ
これと並行して楡陵祭までに作品制作しないといけないという恐怖...
さーて、誰を巻き込もうかなー
こんにちは
2024年度作品「喫茶店から出られない!」の監督をしている、七草です。
活動報告
12月の上旬に、今年度作品のメインキャストの本録音を行いました。企画段階から、この作品のメインテーマは、「会話劇」でした。たくさんのキャラクターたちとの会話がストーリーの軸となります。そのため、ほとんどのセリフが長台詞ですから、声優陣にとってはかなり難しいものであったと思います。会話としての臨場感を損ねないために、基本的にはパートごとに長回しの録音、という厳しい条件でしたが素晴らしいクオリティでやり切ってくれたことに感謝しています。何度か出したリテイクでも、繊細に演技の調整を行ってくれたため、スムーズに楽しく録音を行うことができました。
当たり前のことではありますが、声が付くということは、キャラクターたちに命が吹き込まれたことにほかなりません。自分の頭の中で生まれた文字列が、明確に生物としての輪郭を持ったことに驚かされました。そして、これから完成させていくアニメーションの未来がより一層楽しみになりました。たくさんの人に、キャラクターたちが愛してもらえるように、引き続き頑張って制作していきたいと思います。
作画を担当しているみがわりです。
12月は原画1カットを完成させることができました。写真の山が溶けていくシーンを担当していたのですが「溶ける」という現象に頭を悩ませていました。考えれば考えるほど「溶ける」というのはよくわかりません。ネットでいろんな物体が溶けていく動画を眺めました。どう描けば「溶けた」と伝わるのか、最終的にはチョコが解けていく動画を見ながら自分なりに精一杯描けたと思います。何気ない現象一つにしろ、表現するのは難しいものなのだと痛感する一か月となりました。
【小話】
最終回後の喪失感
アニメしかり漫画しかり、物語には必ず終わりがある。どれだけお気に入りの作品に出会ってもいつの日か最終回を迎えてしまう。避けられない運命だとは理解していても終わってしまった後の虚しさというか喪失感はしんどいものである。しかも、作品が面白ければ面白いほど引きずる日数も増えるという最早呪いの類ではないかとさえ思う。2022年に「リコリコロス」というネット現象が起きたことからも、アニメを楽しむ人には避けては通れぬ現象なのだろう。
このしんどさから逃れるべく私はここ2、3ヵ月、アニメを見ていない。正直、アニ研を名乗って良いのか疑わしい状態である。見たいアニメはあるのである。ただ、やがてくる最終回視聴後を考えると視聴を躊躇してしまう。実に面倒くさい人間である。
しかし最近、最終回後の精神状態は絵を描くには適した状態なのではないかと考え始めた。公式からの贅沢な供給が無くなるのなら自分で生み出してしまえばいいという考えである。思えば喪失感を埋めるべく、模写や二次絵に没入したことは何度もあった。作品終了直後という脳内100%その作品に満たされた状態なら絵を描くモチベーションも最高潮なのである。いわばハイになっている。結局何も解決していないが。喪失感の向き合い方はわかってきた。あー、なんだかアニメが見たくなってきた。話の筋が崩れてきている気がする。とりあえず気になっている「化物語」か「東京喰種」を見始めようと思う。