『魔女の宅急便』を見ました
初めまして。北大アニ研HAL2年目の浅見というものです。去年をぼーっと過ごしていたら、今年になり気づいた時にはやらなくてはいけないことが急激に増え、「なんで俺がぁ、、、」と思いながら、てんやわんやな生活を送っています。
さて、この度はアニ研のブログを書く”羽目”になりまして、いろいろ考えた結果、この間見た映画の感想でも書かせていただこうかなと思います。この間見た映画というのは、7月アタマにリバイバル上映されていた『魔女の宅急便』です。(もちろん私はアニ研会員ですので、その後の日程でも映画を見たのですが、文章を綴れるほどの技量もなく、仕方なく気持ちの悪い文章の書ける『魔女宅』の感想を綴らせていただきます)興味がないかもしれませんが、お付き合いいただけましたら幸いです。
まず、私は魔女宅が大好きです。LINEの背景画はキキに「私、助けてなんて言ってません!」って言われた後にニンマリ笑う初登場のトンボですし、実家にDVDも原作もあります。LINEの背景画にもしていると言いましたがここから分かる通り、私はトンボが大好きなのです。
トンボは街中では友達といるところしか見ません。友達が多いことがうかがえます。きっとノリのいい奴なのでしょう。よく知りもしないキキのことをパーティーに誘い、待ち合わせで長いこと待っています。普通ならそんなことできません。少しノンデリかもしれませんが、人がよすぎます。きっとそういうノンデリな面も含めて、一切の偏見を持たずに興味をぶつけていくその愚直さが友達の多い理由なんでしょうね。
キキがおそのさんに騙されてトンボのところに荷物を届けに行ったあと、2人でトンボたちが作った人力飛行機の機関部に乗ります。ありきたりかもしれませんが、自転車に2人で乗るというのはとてもいいですよね。私、大好きです。空に魅了された少年トンボと、そのひたむきな姿に心を惹かれる少女キキ。あぁ、理想的な男女の関係性です。何かに一生懸命な少年はやはり美しい。
その後、原っぱで2人で話しているときに、トンボが男女グループに話しかけられ、キキは機嫌を損ねます。きっとこれは話しかけてきた男女グループに「わたしこのニシンのパイ嫌いなのよね」と言った女の子がいたことと、仲良くなったトンボですら華やかな服を身にまとった人たちの輪に属しているという疎外感からでしょう。でもほんとにそれだけでしょうか。嫉妬があったんじゃないでしょうか。いや、わからないですよ、ホントのところは。私はキキじゃないのでそんなこと知りえません。でも、私はトンボが他の女の子と仲よさげに話してるのを見て嫉妬したんじゃないかなって少し思ってしまうんです。それで嫉妬して帰ってしまうキキに「なんで怒ってるの」と聞くと、キキは「怒ってないわ」と答えます。これはまるで痴話げんかするカップルではありませんか。あぁ、私はトンボに説教をしたい。「きみは決してキキを悲しませちゃいけないんだよ」と。「怒ってる女の子に『怒ってる?』と聞いて『怒ってる』と答えるわけないだろ」と。
そして私がトンボを好きになった決定的なシーンがあります。飛行船から落ちそうなときにデッキブラシに乗ってきたキキに助けを求めるシーンです。トンボはそのときに「ありがとう」も「ごめん」も「情けない」ともなんとも言わずにただ「キキ!」と言うだけなのです。そしてキキはそれに応えるかのように「トンボ!」とだけ言います。私はトンボに憧れるのです。それはキキが「トンボ!」と応えたからではありません。トンボはキキに完全な信頼を置いています。キキならきっと助けてくれると、キキにならこのくらいの迷惑をかけてもかまわないと、そう心の底から信じられているのです。私はこのシーンを見て歌人、穂村弘のエッセイのある一節を思い出しました。曰く、「相手が心から私のことを「好き」で、セックスしたり唾や精液を飲んでもいいと思っていることが確信できれば、現実には指一本触れなくても満足できる。」もちろん彼らはそういった年齢ではありません。ただ。ただ。お互いの名前を呼びあったあの数十秒間には、触れ合わずとも言葉を交わさずとも繋がっていられた、2人だけの特別な絆があったんじゃないかなと思うんです。それはトンボがそれだけ無垢にキキという他人を信頼できているからです。だから私はトンボに憧れているのです。そしてこのシーンを通して私は決定的にトンボのことが好きになりました。
トンボの悪友になりたい。トンボが幼馴染みのお兄ちゃんであってほしい。トンボの人力飛行機の制作仲間になりたい。トンボのお父さんになりたい。トンボの学校の先生になりたい。トンボの彼女のお兄ちゃんになりたい。私はトンボが大好きです。
私の稚拙な文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。私はこれからも北大のサークル会館305号室で細々と活動してまいりますので、もしよかったら頭の片隅にでも入れて、時たま思い出して、北大アニ研HALのYouTubeやTwitter、ブログなどをご覧いただけましたら幸いです。では、またいつかどこかで。
(執筆者:浅見)
